心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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2017-01-01から1年間の記事一覧

働き続けられるカラダとアタマを育てよう

心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに面白い記事があったので紹介します。 現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ:日経ビジネスオンライン詳しくはリンク先をお読み頂けると分かりますが、簡単に言うと、 2020年には20歳以上の10人に6人が50代以…

ストレスの悪影響がわかるアニメーション

心リハ太郎です。 Gigazineで面白い記事を見つけたので紹介します。ストレスは近年これまで考えられていた以上に身体に与える影響が広範で大きいと言われていますが、こういうアニメーションで観ると理解しやすいですね。 「ストレス」が身体に及ぼす悪影響…

ストレスを減らし回復を早める病院作り

こんにちは、心リハ太郎です。 Gigazineにストレスマネジメントに関する面白い記事があったので紹介します。あなたのストレスを今すぐに減らせる7つの方法 - GIGAZINE他人と触れ合う、ガムを噛む、60-80bpmの歌詞のない音楽を聴くなど、なるほどなーというも…

自分は偉いと勘違いした患者さんへの対応のヒント

こんにちは、心リハ太郎です。ダイヤモンド・オンラインに面白い記事が載っていたので紹介します。「部下は自分を慕っている」経営者が陥りがちな勘違いの罠 | 小宮一慶の週末経営塾 | ダイヤモンド・オンライン 社長が部下に何かを命じれば、即座に動いて結…

行動変容のステージモデル(導入編)

こんにちは、心リハ太郎です。あなたは、病気の再発予防のためにして欲しい行動(例えば禁煙や運動など)を患者さんがしていなかったときどう感じますか?変わってなくてがっかり? 変わってなくてイライラ? 変わってないなら仕方がないと諦めますか?そも…

研究発表について(その3)

前回は自分の研究の目的と意義をはっきりさせましょうという話でした。 今回は研究の目的を具体的にする方法についてです。

左室拡張能(e', E/e')のわかりやすい(かもしれない)解説

2020/5/3 改訂 ひと昔前は左室拡張能の指標はこれだ!というものがない時期が続いていましたが、今はE/e'という素晴らしい指標ができました。 しかし、この指標が出てきたころ、私は「なるほど、わからん」と頭の中が???状態でした。 ですので、この記事では…

減量を成功させてその後の体重を維持するコツ

心リハ太郎です。 皆さんダイエットしてますか? もしくは患者さんに減量指導してますか? 食べると痩せるとかいう食品ありますけどあれ基本的に嘘ですからね。騙されないように。 さて、体重を減らすのに一番大事なことってなんだと思いますか? 運動?糖質…

心負荷の高い活動を判別し過活動を避けるための考え方

こんにちは、心リハ太郎です。 心負荷の高い活動がどんな活動かということを今まで考えたことはありますか? 山登りや階段、重いものを運ぶなどいかにもキツそうな活動でしょうか? あるいはこのようなMETs表を見ながら高いMETsに該当するかどうかを確認しま…

リーダーのもつ2種類の力

こんにちは、心リハ太郎です。 組織においてリーダーの役割は重要です。 なぜなら能力や資質の有無に関わらず、組織内での支配力を与えられるため、その地位につくだけでも組織に多大な影響を及ぼすからです。

先を見つめた人の育て方と組織の作り方

こんにちは、心リハ太郎です。 人の育て方に関するいい記事があったのでご紹介します。 部下に好かれる上司が必ずしもいい上司ではない 人の上に立つ仕事では、部下に好かれよう、よく思われようとすることでその部下の将来を潰す可能性があることをしっかり…

心疾患の貧血はなぜ悪いのか

患者さんが最近元気ないなーと思ったら貧血が進んでいたってことありませんか? 貧血はよくないとみんな思っていても、なぜ悪いのか、何にどのくらいの影響が出るのかを理解している方は意外と少ないです。 貧血は血中酸素含量に影響する 人間の身体では酸素…

体力(運動耐容能)と酸素摂取量(VO2)とCPXの解説

2018年11月12日更新 こんにちは、心リハ太郎です。 体力とはなんでしょうか? 力が強いこと? 疲れにくいこと? 「体力」といったときに筋肉を想像する人は一般の方だけでなく、医療者にも多くいます。 もし筋肉=体力だとすれば、筋肉がたくさんあるボディ…

超高齢化時代の老後資金をiDeCoで備えよう

こんにちは、心リハ太郎です。 皆さんはiDeco(個人型確定拠出年金)入りましたか? このiDeCoの対象者が2017年から拡大され、公務員なども加入可能となりました。 2030年には高齢者1人を労働者1.8人が、2050年には高齢者1人を労働者1.3人が支える時代が来る…

独身の罹患リスクとその特徴を考える

ここ数年、40代から60代前半の独身男性の心筋梗塞及び高血圧性心不全の発症者が増えてきたように思います。 独身はそれだけでリスクである 下記の記事では年齢層に関わらず独身でいることは生活習慣病やそれに関連する重篤な疾患の罹患、死亡のリスクが高い…

超高齢化時代の退職への備え(身体編)

心リハ太郎です。 このブログを読むような方々は普段高齢者の方と接することが多いと思いますが、目の前にいる患者さんをみながら自分の老後と重ね合わせたことがありますか? 今後の日本の人口構成は未曾有の変化を迎えます。1950年には退職者1人あたり10.0…

出産後に仕事を辞めないほうがいいかもしれない

女性が妊娠出産を機に仕事をやめると2億円以上の生涯賃金を失うそうです。 下記の記事に詳しいので一度読んでみてはいかがでしょうか。 出産で仕事をやめると2億5000万円を失う | 花輪陽子の「赤ちゃんと私のハッピーマネー日記」 | 日経DUAL 一部抜粋してご…

心拍数が上がっているときは

なんかいつもより患者さんの心拍数が高いなーって時がありますよね。 これをどう思いますか?

医療においては人工知能の成長コストは大きな問題にならない

人工知能(AI)が未知の環境であっても対処できるようになるためにはかなりのコストがかかるようです。 ポナンザの「守破離」|人工知能はどのようにして「名人」を超えるのか?|山本一成|cakes(ケイクス) ポナンザの場合は、合計で300コアになるマシン…

研究発表について(その2)

前回は、初めての研究では何が何だか分からず崩壊することが多いので、せっかく研究発表をするなら何かを得られるようにしてみましょうという内容でした。 学会などの研究発表で一番大事なこととは何かについて、以前こんなことを書きました。 研究発表とは…

研究発表について(その1)

みなさん、学会で発表してこいと急に言われた経験はありませんか? 学会で発表をすることになって多くの人が最初に当たる壁は、何をしたらいいかわからないということで、その次は統計がわからないとかだと思います。 t検定とはなんぞや、とか、有意差ってな…

心臓リハビリテーションとは(その5)コンコーダンスという考え方

前回のお話は、 患者さんにとって心臓病の発症とはかなり大きなライフイベントであること、 そのため患者さんの視点からも医療者の視点からも心臓病になったことを軽視すべきではないこと、 しかし患者さんは心臓病になった事実を入院中にしっかりと受容する…

ディープラーニングの現状

心リハ太郎です。 先日紹介した山本さんの人工知能についての連載記事の新しい記事が掲載されていました。 この記事の中の過学習という考え方が面白かったので紹介します。 ディープラーニングを支える黒魔術「ドロップアウト」|人工知能はどのようにして「…

心臓リハビリテーションとは(その4)

急性期の心臓リハビリテーションには落とし穴がある、というお話の続きです。 この落とし穴にはまると、退院後の治療や自己管理がうまく進まない人の数が多くなります。 具体的に説明します。 心臓病の受容は難しい 患者さんの中には、「まさか自分が心臓病…

心臓リハビリテーションにおける課題の分離(アドラー心理学)

こんにちは、心リハ太郎です。 患者さんと話をしていてものすごく腹が立ってくることはありませんか? 僕はあります(笑)。 でも不思議ですよね。なぜ他人のことなのに腹が立つんでしようか? それはあなたが「課題の分離」を身に付けていないからです。 も…

学会発表で大事なこと

こんにちは、心リハ太郎です。 学会発表し始めて今年で10年経ちました。 長いような短いような、まあでもあっという間だったな、という感じです。 人によっては学会発表というのはハードルが高いイメージがあると思います。 私もはじめのうちは、ポスター発…

AIと医療の未来

こんにちは、心リハ太郎です。 人工知能(AI)は機械学習とディープラーニングという技術を取り入れてから目覚ましい発展を遂げています。 人間を超えたAI 昨年はAlphaGo というGoogleの開発した囲碁プログラムが世界のトッププロであるイ・セドルを打ち負か…

自己コントロール感の重要性について

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに面白い記事が載っていました。 「残業規制100時間」で過労死合法化へ進む日本:日経ビジネスオンライン 面白い記事なので是非本文を読んでみていただきたいですが、記事の中に心臓リハビリテーション…

心臓リハビリテーションとは(その3)

前回は心臓リハビリテーションとはどういうものかについての話でした。 心臓リハビリ≠運動という話でしたね。 急性期の心臓リハビリテーション 今回は急性期(発症早期)の心臓リハビリテーションについてです。今回もリハビリテーションという概念を中心に…

心臓リハビリテーションとは(その2)

前回の話はリハビリテーションとは何ぞやという内容でした。 では「心臓」リハビリテーションとはどういうものなんでしょうか? 心臓リハビリテーションとは 心臓リハビリテーションとは 心臓病になったことで失われた何かを取り戻す過程 もしくはそれを取り…