こんにちは、心リハ太郎です。
訳あって大血管手術に関するガイドラインや文献を探索しています。
ガイドラインは探せば見つかるものですが、そもそもどのようなガイドラインがあるかは一覧を見てみないとわからないこともあります。
国内の学会が作成しているガイドラインのリンクページを掲載しておきます。
必要な時にご参照ください。
日本循環器学会のガイドライン
循環器病ガイドラインシリーズ
言わずと知れた日本循環器学会のガイドラインがズラリと並んだページ。
- 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
- 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改訂版)
- 心筋梗塞二次予防に関するガイドライン(2011年改訂版)
- 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2011年改訂版)
- 心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)
あたりは必要な時に目を通すと心臓リハビリテーションを行う上で何か役立つ情報が得られるかもしれません。
といいますか、心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドラインの該当部分を読まずに患者さんのリハビリテーションをするなかれ!という感じですね。
わたしもお恥ずかしながら、読むたびに新たな発見がいまだにあります。
日本胸部外科学会の心臓血管外科ガイドライン
心臓血管外科ガイドライン:日本胸部外科学会
日本胸部外科学会の心臓血管外科に関連するガイドラインのリンクです。
日本循環器学会のガイドラインページへのリンクもあったり、海外のガイドラインもあったりしてハイブリッドな感じです。
日本心臓病学会のガイドラインページ
[JCC] 日本心臓病学会 Japanese College of Cardiology
米国血管外科学会の下肢アテローム硬化性閉塞性動脈疾患に対する診療ガイドラインの翻訳版が公開されています。
日本理学療法士学会のガイドライン
理学療法ガイドライン第1版 - 日本理学療法士学会
日本理学療法士協会がまとめた理学療法に関するガイドライン。
心大血管疾患 理学療法ガイドライン(2011年)は様々な評価指標についても幅広く解説されているので目を通しておくとよいでしょう。
アメリカ心臓病学会(ACC)のガイドライン
Guidelines and Clinical Documents - American College of Cardiology
JACCで有名なACCのガイドライン。
2019年には心疾患の一次予防ガイドラインが出ました。
ヨーロッパ心臓病学会(ESC)のガイドライン
ESC Clinical Practice Guidelines
こちらも有名なESCのガイドライン。
2016年に出たAcute and Chronic Heart Failureのガイドラインは個人的に衝撃を受けました。
これを読んでから自分の中でのHFpEFに対する考え方が大きく変わりましたからね。
2018年の高血圧ガイドラインも面白そうなので時間があるときに読んでみたいです。
ガイドラインのいいところ、悪いところ
ガイドラインのいいところは、その疾患に関する幅広い情報が網羅的に記載されていることです。
ガイドラインを読めば、多くの場合は知りたいことについて何かしらの情報を得られ、しかもそれがエビデンスに基づくことが多いため、スタンダードな知識を得ることができ、思い込みにより間違った方向に進みにくくなるでしょう。
ガイドラインの悪いところは一度発表されると次のアップデートまで時間がかかるため、最新の知見などに触れられるわけではない、というところでしょうか。
まあでも、まずはガイドラインに触れるのが最初の第一歩かと思いますので、何か勉強したい場合はまずガイドラインを当たることから始めることをおすすめします。
ガイドライン以外のおすすめ書籍
ガイドライン以外のエビデンスに関する情報を得るのにおススメの新しめの書籍を2冊ご紹介しておきます。
わたしも手元にこの2冊を置いていますが、本当におススメです。
運動療法エビデンスレビュー
個人的に心リハ四天王と勝手に名付けている北里大学の先生方による一冊。
微に入り細に入りという隅の隅まで手の届く内容となっています。
これは心リハの運動療法に関わるのであれば是非持っていて欲しい本です。
心臓血管外科リハビリテーション ゴールド・スタンダード
みんなが待ちに待っていた心臓血管外科領域のリハビリテーションに関する決定版みたいな本です。
ゴールド・スタンダードという名に恥じない、こちらも微に入り細に入り、という内容で、さすが高橋哲也先生監修だなと思わざるを得ません。
エビデンスはまだまだ少ない領域ながらも、出来うる限りの情報をこれでもかというほど詰め込んでくれていて、しかも分かりやすいという感涙ものの一冊です。
心臓血管外科手術に関わる方は必読というかむしろ必携とも言える素晴らしい出来栄えですので、できれば手元に置いておき、事あるごとに読む事で、心臓リハビリテーションの深淵を覗くことができるのではないでしょうか。
ではでは。