こんにちは、心リハ太郎です。
ダイヤモンド・オンラインに面白い記事が載っていたので紹介します。
「部下は自分を慕っている」経営者が陥りがちな勘違いの罠 | 小宮一慶の週末経営塾 | ダイヤモンド・オンライン
社長が部下に何かを命じれば、即座に動いて結果を出そうとするでしょう。良い部下ほど額に汗をかくほど一生懸命動いて、良い結果を出すはずです。罠にはまった社長は、額に汗をかく部下の姿を見て、「自分の偉さ」に内心満足することでしょう。
しかし現実は違います。
部下が動くのは、社長という仕事上の役割を持った人が命じたためです。社長の人間的な偉さに部下がひれ伏して動いたわけではありません。尊敬して動いているわけではないのです。
心理学では肩書きのことを「権威」と呼んでいますが、人は権威によって動くのです。ところが社長業を長く続けていて、自分の命令で社員が動くことに慣れてしまうと、自分が偉いから動いているという勘違いの罠にはまっているというわけです。
当たり前のことなのですが、偉い肩書きの上にあぐらをかいていると、それが分からなくなってきます。
これは私たちが部下を持った時だけでなく、社長や会長をしていた、あるいは現在社長をしている人が患者さんとして目の前に現れた時にも非常に参考になる記事です。
全ての社長さん・会長さんがそうではないですが、一部の社長経験者は自分がとてつもなく偉い人間だという思い込みの世界で生きている場合があります。
こういう方が患者さんとして来た時に、困ったなあと思うケースの多くは、若い人間の言うことを聞かない、女性(看護師など)の言うことを聞かない、医者以外の言うことを聞かない、誰の言うことも聞かない、など、自分が権威者だと認めない人の言うことは聞かないというものです。
こういうケースの解決法としては、基本的に医師を前面に出す、知識や技術を含めプロフェッショナルな対応や説明のできる者を担当にするなどがありますが、それでもどうにもならないこともあります。
そういうときは、この記事に書いてあることを思い出して頂けると、何故その患者さんが対応に困る態度をとってくるのかが瞬時に理解できるはずです。
社長さん以外でも、自営業の人、亭主関白の通用する家庭で暮らして来た人などにも当てはまる場合があります。
基本的には長年かかってこのような権威者的な人格が作られており、少なくとも入院中にはその患者さんの変化は望めません。
そのため、上記のようなことを理解し、こちらの精神的な準備ができていることが、こういった困ったケースに対応する一つのカギになると思われます。
ではでは。