心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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超高齢化時代の老後資金をiDeCoで備えよう

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こんにちは、心リハ太郎です。

皆さんはiDeco(個人型確定拠出年金)入りましたか?

このiDeCoの対象者が2017年から拡大され、公務員なども加入可能となりました。

2030年には高齢者1人を労働者1.8人が、2050年には高齢者1人を労働者1.3人が支える時代が来ると予想されています。

iDeCoの対象者拡大は、年金を十分払えないかもしれないので国民は自分で老後のための資産形成をしてもらわないと困る、と国が言い始めたということです。

後からそれに気付いても対処できませんし、現在は貯金しても金利がほぼつかないので、貯金してるから大丈夫って人は物価上昇により資産が目減りしていることを知らないだけです。

iDeCoって何?

iDeCoって何?って人はこの記事を読んでみて下さい。

非常に重要なので知っておかないと結構まずいです。

確定拠出年金の制度改正、政府の隠れた意図とは:日経ビジネスオンライン

これまで公的年金が支えてきた老後資金を、自ら積み立てる「じぶん年金」に頼る時代が既に始まりつつある。「今回のDC制度の変更は、この大きな地殻変動の一部であることに気付き、早期に自助努力で資金積み立てを始めてほしい」と厚労省幹部は話す。

iDeCoには3つも税金免除の仕組みがある

iDeCoには

  1. 掛け金に対する税金控除
  2. 運用益に対する税金控除
  3. 受け取り時の税金控除

という3重の優遇がされており、生命保険会社などの個人型年金に比べてもかなり有利な制度です。

基本的にはなんとしても税金を取りたい国がここまでこのiDeCoを優遇することからも、国の本気度が伝わって来ます。

iDeCoの節税効果はすごい

iDeCoがどのくらいお得かを見てみましょう。

  • 企業年金のない会社に勤める25歳
  • 年収360万円
  • 共働きで子ども1人
  • 最大掛金2万3千円/月を拠出

の場合はこうなります。

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イデコの節税シミュレーター|iDeCoスペシャルサイトbyろうきんより

なんと1年に8万4000円が還ってきます。

27万6000円貯金しただけで国から8万4千円も税金を返してもらえるんですよ?

これを60歳まで続けるだけで294万円を節税できます。一年働いたのと同じくらいの金額ですよね。

しかも利子が全く付かない場合でも2万3千円ずつ積み立てたおかげで966万円の貯金が貯まっています。

還付された分を貯金に回していれば60歳でiDeCoだけで1260万円貯蓄できていることになります。(実際は手数料などでもう少し減りますが)

自分がiDeCoに加入できるかどうかはこちらでわかります。

加入資格 かんたん診断|個人型確定拠出年金ナビ「iDeCo(イデコ)ナビ」

iDeCoはどの年金制度に加入しているかで上限額が変わります。

2017年4月現在

  • 公務員 月1万2000円
  • 会社員(企業年金あり)月1万2000円もしくは2万円
  • 会社員(企業年金なし) 月2万3000円
  • 専業主婦(夫) 月2万3000円
  • 自営業 月6万8000円

会社員と自営業は条件により金額が変動します。

自分の節税額を知りたい場合はろうきんの節税シミュレータを使いましょう。

イデコの節税シミュレーター|iDeCoスペシャルサイトbyろうきん

iDeCoについて知ろう

iDeCoについて知りたい場合はこの記事が分かりやすくてオススメです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は本当に得する制度!?3つの節税メリットと魅力をFPが徹底解説!|iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2017年]|ザイ・オンライン

iDeCoに投資初心者が抱く“3つの勘違い”を解消!老後のお金の不安を解決してくれる「iDeCoの仕組み」も7つのステップで紹介!|iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2017年]|ザイ・オンライン

今の現役世代は、これまでのシニア世代のように十分な退職金や公的年金が期待できず、しかも平均寿命が伸びたことで定年退職以降の老後が長くなり、「計画的に老後に備える」ようにしなければ生き抜けない世の中になっています。これこそがiDeCoの始まった大きな理由と言えます。

今、30~40歳代の人は「老後、お金に苦労するのか……」と悲観的になっているかもしれません。ですが、むしろ「将来(老後)が見えている(予測できる)」ことは幸運だと考えてみてください。なぜなら、今からiDeCoなどを活用して老後資金を補うことができれば、老後のお金の不安の大部分は解消することも十分可能だからです。

iDeCoの資産運用の基本はインデックスファンド

iDeCoでの資産運用には基本的に投資信託のインデックスファンドを使います。

インデックスというのはよくニュースで目にする東証株価指数(topix)とかダウ平均株価指数など、複数の株式を集めて市場の平均を表した指標のことで、このインデックスの動きに沿うように運用を行なっている投資信託のことをインデックスファンドと言います。

なぜインデックスファンドがよいかというと、3つの理由があります。

その理由の1つ目は、株式価格を世界全体で見た場合、資本主義経済が発展している限りは世界全体の株式価格は上下に変動しながらも長期的には必ず上がっていくからです。

インデックスファンドにはそれぞれの国(日本、アメリカ、ドイツなど)を代表するものや、先進国や新興国といった複数の国や地域をまとめたものがあります。

一つの企業に投資した場合は、もしその企業が倒産した場合は資産を丸々失うことになりますし、一つの国に投資した場合もその国が不況に陥れば資産を大きく減らすことになります。

インデックスファンドのようにいくつもの企業、いくつもの国をまとめたものに投資する場合はこのようなリスクが分散され、世界全体の成長の恩恵を受けることが可能になります。

インデックスファンドを資産運用に用いる理由の二つ目は、市場全体が成長するということ以外に確かなことがないからです。

この株が上がりそうとか、この業界がいいとか予想して運用をしているファンドをアクティブファンドというのですが、ほとんどのアクティブファンドは長期的に見ればインデックスファンドを下回ることが歴史的に証明されています。

なぜならどの会社の株が上がるのか、どの国の景気が良くなるのかをずっと当て続けられることは誰にもできないからです。

最後の理由はインデックスファンドの管理手数料(信託報酬といいます)は基本的に非常に安いことです。

アクティブファンドはこれを運用のプロフェッショナルが行い、高額の手数料を取っていますが、基本的には時間の洗礼を受けて必ず淘汰されていきます。

しかしこの損失を被るのは基本的に投資家です。運用者、販売会社は手数料で儲けているので損をしません。

こういうアクティブファンドばかりが売られているのが日本の現状で、そのため投資がギャンブルのように思われていますが、世界的な潮流はインデックスファンド投資となっていて、ようやく日本にもその波が届きつつあるのがいま現在なのです。

iDeCoの資産運用ではこういったインデックスファンドを利用することが可能です。

ただし、運用する金融機関を選ばないとロクでもないことになります。

iDeCoでオススメできる金融機関は4つ

現状ではiDeCoでオススメの金融機関は4つしかないといってもいい状況です。

なぜなら運用手数料が金融機関によって全く違い、これからご紹介する金融機関以外には条件の良いところがほとんどないからです。

運用手数料が無料か有料かによって、数十年で差額が数十万円になります。

運用手数料が完全無料なのは2017年11月現在では、楽天証券・SBI証券・マネックス証券・イオン銀行・大和証券の5つのみです。

それ以外では毎月数百円の運用手数料が取られます。

一度運用機関を決めてしまうと簡単に変更できないので、給与振込のある銀行などで安易にiDeCoの申し込みをするのは絶対にやめましょう

はっきりいうと数十年分の運用手数料を考えれば楽天証券・SBI証券・マネックス証券・イオン銀行・大和証券しか現状は選択肢がありません。

大和証券は大和証券の金融商品がメインとなるので、幅広い選択肢を持ちたいならば楽天証券・SBI証券・マネックス証券・イオン銀行を選びましょう。

楽天証券かSBI証券かマネックス証券かイオン銀行でiDeCoをはじめよう

楽天証券

 

楽天証券は運用商品のラインナップは少な目ですがかなり厳選されており、投資初心者でも迷いにくいと思います。

特に全世界に投資できる、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを選ぶことができるのは非常にポイントが高いです。

その他、たわらノーロードシリーズや三井住友DCシリーズなど低コストのインデックスファンドを選ぶことができます。

 SBI証券

SBI証券は8資産バランスファンドなど安価な信託報酬の商品が多く揃っている金融機関です。

SBI証券のiDeCoの最大の売りの一つは信託報酬が約0.24%と最安レベルのiFree8資産バランスというバランスファンドがラインナップされていることです。

投資信託の運用は、はじめに十分に分散投資可能な資産(例えば外国株式3割、国内株式3割、国内債券2割、外国株式債券1割など)の割合を決めたらあとはほったらかしが基本です。

しかし資産毎の運用益の差が出てくるとリバランス(各資産を最初に決めた割合に戻るように売り買いすること)が必要となります。

しかしバランスファンドの場合はこのリバランスが必要ありませんのでバランスファンド1本で運用するなら本当にほったらかしが可能です。

SBI証券以外では現在信託報酬が0.2%台の8資産バランスファンドをiDeCoにラインナップしている金融機関は2017年5月現在はありません。(その後、iDecoに後発で入ってきたマネックス証券が運用手数料0円、またeMaxis slim8資産バランスを選べるためこのアドバンテージは薄くなりました。)

iFree8資産バランス登場前はバランスファンドには信託報酬が0.5%以上のものしかありませんでしたが、iFree8資産バランスのおかげでeMaxis slim 8資産バランスも追随し、現在0.23〜0.24%と単体のインデックスファンドにも迫る信託報酬となりました。

SBI証券は多彩なラインナップが持ち味ですので、いろいろな投資先を考えたいという場合はSBI証券が最高の選択となります。

マネックス証券

マネックス証券ではSBI証券で述べたようにeMaxis slim 8資産バランスがラインナップされています。

eMaxis slimシリーズは常に業界最安値を目指すインデックスファンドですので、バランスファンドを選択する場合は、最適解になるかもしれません。

またiDeco専用のロボアドバイザーが無料で使えるため、投資初心者にとってはありがたい存在となるでしょう。

マネックス証券 iDeCo

イオン銀行

 イオン銀行の特徴は人気のアクティブファンド「ひふみ年金」を選択できるということです。(個人的にはアクティブファンドは選びませんが・・・)

また、信託報酬が安く、運用実績も良好な、たわらノーロードシリーズがラインナップされているのもよいですね。

イオン銀行に口座を持っている人は多いと思いますし、銀行系では唯一の口座管理手数料がかからない、非常に優秀な存在です。

そういう意味でも選びやすい金融機関ではないかなと思います。

上記4択の中から選ぼう

基本的にはSBI証券と楽天証券以外の銀行や証券会社についてはほぼ信託報酬の高い壊滅的な商品ばかりで、しかも管理手数料もバカ高いものがほとんどであるため、わざわざこういう会社を選ぶメリットはありません。

給与口座があるとかたまたま説明を聞きに行ったとかいう理由で銀行員や証券マンに騙されないようにして下さい。

ちなみに心リハ太郎はiDecoが開始される以前から取引のあったSBI証券でiDeCoに加入しています。

 

早いうちにiDeCoへ加入をしよう!

若い内に始めるほど節税メリットの大きいiDeCoについてしっかり調べ、早めに加入しておきましょう。

加入までは約2-3ヶ月かかります。

私は2ヶ月間の間、まだかまだかとやきもきしながらSBI証券からの返信を待ち続けました。

 

金融機関ごとの比較などをしたい方はiDeCoナビを一度見てみて下さい。手数料などについて全ての情報が載っています。

個人型確定拠出年金ナビ(iDeCoナビ)~イデコ加入ガイド~

ではでは。

一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門

はじめての確定拠出年金投資