心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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2017-01-01から1年間の記事一覧

心エコーに詳しくなるオススメ書籍12選

こんにちは、心リハ太郎です。心臓超音波検査(心エコー)は心臓リハビリテーションだけでなく、循環器疾患に関わる全ての職種が理解できなければならない時代に入ってきました。 なぜ心エコーを理解する必要があるのか? なぜなら心エコーを理解できるとい…

介護生活敗戦記が書籍化されました

こんにちは、心リハ太郎です。日経ビジネスオンラインで連載中の「介護生活敗戦記」が書籍化されました。 私もこのブログで何度か取り上げていますが、認知症の家族を介護するということがどういうことなのかについて、当事者のリアルな視点からの本音が描か…

心電図に詳しくなるオススメ書籍5選

こんにちは、心リハ太郎です。心電図、苦手な人は多いと思います。 基本を抑えれば、なんとなく読み方は理解できるようになるんですが、その基本を抑えるのがどうしたらよいかわからんのですよね。実際私も心電図は苦手でした。 日々の業務で心電図を読まな…

今年の学会も終わりましたね

こんにちは、心リハ太郎です。今年の学会も終わりましたね。 始まるとあっという間です。 皆さん発表やら参加やらお疲れ様でした。今年は移動も結構大変だったし、暑さにヘトヘトでさぞかしビールがうまいことと思います。私もひっそりと無事発表を終え、玉…

学会短報

学会に来ている方もそうでない方もこんにちは。

息切れの指標 VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 後編

こんなに長くするつもりがなかったこのVE vs VCO2 slope編もようやく終わりが見えてきました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。VE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)の異常に関係する因子についての最後の項目です。あと少しだけお付き合い下…

岐阜で会いましょう

こんにちは、心リハ太郎です。学会の準備で色々と忙しいため更新がなかなかできずにおります。 学会が終わればまた通常運転に戻りたいと思いますのでしばしのお待ちを。

息切れの指標 VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 中編

思ってたよりも長くなってしまったVE vs VCO2 slope編の中編です。 前編を読んでいない方はコチラからどうぞ。 今回はいよいよVE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)の上昇に関わる因子について考えてみます。 ここが分かると様々な場面でVE vs VCO2 slopeの値…

親の介護に対して絶望感を感じることもあるんです

日経ビジネスオンラインで連載中の「介護生活敗戦期」は親の介護のリアルな現場を知ることができるとても素晴らしい記事です。 介護体制また崩壊、預金残高の減少が止まらない:日経ビジネスオンライン家族が実際にどのように不安を抱き、何を考えるのかにつ…

息切れの指標 VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 前編

2019.11.29更新 こんにちは、心リハ太郎です。心肺運動負荷試験(CPX)の指標の一つに換気亢進の度合いを表わすVE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)があります。 VE vs VO2 slopeは心不全の指標として用いられるのが一般的ですが、心疾患においてはほぼ間違い…

介護生活敗戦期はとてもためになります

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインで楽しみに読んでいる連載の一つがこちらです。「事実を認めない」から始まった私の介護敗戦:日経ビジネスオンライン認知症の介護には制度的にもまだ厳しい現実が横たわっています。 また認知症の家族…

決算書が読めるのも大事です

かねがね財務諸表など読めるようになりたいと思いながらもなかなか手をつけられていないんですが、それだけでなく色々と興味を持ち、手を出してみることの大事さが伝わる記事があったので紹介します。

現在の医療制度はどう変わっていくか

こんにちは、心リハ太郎です。日経ビジネスオンラインに、医療費の抑制方法や医療制度について考えさせられる記事がありましたので紹介します。

認知症が激増する時代にどう立ち向かうか

こんにちは、心リハ太郎です。今後の日本において認知症患者さんへの対応は急務というか、既に遅きに失しているような気もしますが、心臓リハビリテーションにおいて、認知症への対応は滅茶苦茶に重要です。 何故なら認知症の方は疾病管理など到底できず、再…

極論を知りあらゆる可能性を模索する重要性

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに面白い記事がありましたので紹介します。

『不安な個人、立ちすくむ国家』についての所感

こんにちは、心リハ太郎です。 経済産業省の若手官僚が現在の日本社会における課題を指摘した全65ページのスライドが公開されて反響を呼んでいるようです。 http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf およそお役所らしくない、挑…

左室駆出率(LVEF)のわかりやすい(かもしれない)解説

2018年11月6日更新 こんにちは、心リハ太郎です。 左室駆出率(LVEF)は心臓の収縮能力を示す重要な指標の1つで、左室駆出分画とも呼ばれます。 LVは左心室(left ventricle)という意味です。 一般的にはLVを略してEFと呼ばれることも多いですね。 心臓病…

映画『メッセージ』にみるコミュニケーションの本質

こんにちは、心リハ太郎です。 皆さんは映画『メッセージ』を、もうご覧になりましたか? 私も先日映画館で観てきたんですが、SFとしてもヒューマンドラマとしても大変傑作で、全編緊迫感にあふれ、それでいて人間とは何かと考えさせられるような、自分の子…

心不全における皮膚の乾燥は予後を悪化させるかもしれない

心リハ太郎です。 近年皮膚のバリア機能が注目されています。 特に、皮膚のバリア機能の維持には乾燥の予防と炎症の予防が重要であることが皮膚科領域では常識になりつつあります。 さて、心不全患者さんにおいて、皮膚の乾燥は非常によく見られる臨床所見で…

感度と特異度についての理解を深めよう

こんにちは、心リハ太郎です。 感度、特異度という言葉はよく聞きますが、それが何を意味するのかをしっかり理解できていない場合も多いのではないでしょうか?

行動変容のステージモデル番外編(逆戻り編)

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに、依存症治療に関する面白い記事が連載されています。 その中で、行動変容のステージモデルにおける最も重要な要素の一つである逆戻りを考えるにあたり、ものすごく参考になる箇所がありましたので引…

研究発表について(方法編その1)

前回は研究背景と研究目的についての話でした。 今回は【方法】(Method)についての導入編です。 研究方法は他の人がそのまま真似できるように書こう 【方法】の記述で一番大事なのは、他の人が全く同じ方法で追試をしようと思った時に困らないよう必要なこ…

行動変容のステージモデル(関心期 解決編)

今回は行動変容のステージモデル、関心期の第2回目で、前回の問題編に続く解決編です。 前回は、関心期とは行動した方がいいことは分かっていても実際の行動には移せていない状態であることをお話ししました。 また、関心期の患者さんが行動を実行に移せない…

意思決定のバランス理論

こんにちは、心リハ太郎です。 何かを決断する際、心理的に拮抗する要素を考えるための理論モデルが意思決定のバランス理論です。 意思決定のバランス理論とは、何かの行動をすることによる恩恵と負担(または利益と損失)のバランスにより、人間の意思決定…

心臓や血管の病気になりやすい人の特徴と対処法

心リハ太郎です。 NIKKEI STYLEに心リハ患者さんの性格やその自己対処法のヒントになりそうな記事が載っていたので紹介します。 ストレスが一瞬で消える 感情を切り替えるテクニック|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE

行動変容のステージモデル(関心期 問題編)

前回は無関心期の患者さんの特徴と関わり方についての話でした。 今回は関心期の患者さんについてです。 関心期とは 関心期は、ある行動をした方がいいとは思っていても実際の行動に移せないという状態です。 例えば、ウォーキングをしたほうがいいのは分か…

あなたはコーヒーにフレッシュ入れる派?

こんにちは、心リハ太郎です。 突然ですが質問です。 あなたはコーヒーにフレッシュを入れますか? それともミルクを入れますか? どっちも同じじゃないの?と思ったそこのアナタ。 フレッシュとミルクは同じようでいて全くの別物ですよ? フレッシュの成分…

EZRの使い方についてのおすすめ書籍5選

心リハ太郎です。 こちらの記事でEZRをおすすめしましたが、基本的な使い方のコツがわかるまでは苦戦する人も多いのではないでしょうか。

医療界にディープラーニングの波が到来

日経ビジネスオンラインでAIに関する興味深い記事があったので紹介します。 ついにディープラーニングの手法を診断に取り入れようとする病院が出てきました。 AIブームは「1本のメール」で始まった:日経ビジネスオンライン 「数年前には考えられないような…

行動変容のステージモデル(無関心期編)

前回の導入編では行動変容のステージモデルについて、5つのステージからできていること、患者さんの心理的変化を捉えられることが特徴であることをお話ししました。 ここからはステージ毎にそれぞれの特徴と考え方について述べていきます。