心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションについて考えたり思ったりしていることをつらつらと書いています。

心電図に詳しくなるオススメ書籍5選

こんにちは、心リハ太郎です。心電図、苦手な人は多いと思います。 基本を抑えれば、なんとなく読み方は理解できるようになるんですが、その基本を抑えるのがどうしたらよいかわからんのですよね。実際私も心電図は苦手でしたが、日々の業務で心電図を読まな…

今年の学会も終わりましたね

こんにちは、心リハ太郎です。今年の学会も終わりましたね。 始まるとあっという間です。 皆さん発表やら参加やらお疲れ様でした。今年は移動も結構大変だったし、暑さにヘトヘトでさぞかしビールがうまいことと思います。私もひっそりと無事発表を終え、玉…

学会短報

学会に来ている方もそうでない方もこんにちは。岐阜駅と学会会場のアクセスが非常に大変に最悪に悪く、シャトルバスの運行も少ないため私の周りでは今回はヤバいという声が飛びかっております。朝一からの参加をお考えの方は、明朝のシャトルバスは凄まじい…

VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 後編

こんなに長くするつもりがなかったこのVE vs VCO2 slope編もようやく終わりが見えてきました。 ここまでお付き合いいただきありがとうございます。VE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)の異常に関係する因子についての最後の項目です。あと少しだけお付き合い…

岐阜で会いましょう

こんにちは、心リハ太郎です。学会の準備で色々と忙しいため更新がなかなかできずにおります。 学会が終わればまた通常運転に戻りたいと思いますのでしばしのお待ちを。何の学会かって? あれですよあれ。あの学会ですよ。岐阜までは名古屋からJRで約20分で…

VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 中編

思ってたよりも長くなってしまったVE vs VCO2 slope編の中編です。 前編を読んでいない方はコチラからどうぞ。 http://cardiacrehablog.hatenablog.jp/entry/vevco2slope01-20170630 今回はいよいよVE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)の上昇に関わる因子につ…

親の介護に対して絶望感を感じることもあるんです

日経ビジネスオンラインで連載中の「介護生活敗戦期」は親の介護のリアルな現場を知ることができるとても素晴らしい記事です。 介護体制また崩壊、預金残高の減少が止まらない:日経ビジネスオンライン家族が実際にどのように不安を抱き、何を考えるのかにつ…

VE vs VCO2 slopeのわかりやすい(かもしれない)解説 前編

こんにちは、心リハ太郎です。心肺運動負荷試験(CPX)の指標の一つに換気亢進の度合いを表わすVE vs VCO2 slope(VE/VCO2 slope)があります。 VE vs VO2 slopeを心不全の指標として用いる方が結構多いんですが、間違いではないけれど100%正解というわけで…

介護生活敗戦期はとてもためになります

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインで楽しみに読んでいる連載の一つがこちらです。「事実を認めない」から始まった私の介護敗戦:日経ビジネスオンライン認知症の介護には制度的にもまだ厳しい現実が横たわっています。 また認知症の家族…

決算書が読めるのも大事です

かねがね財務諸表など読めるようになりたいと思いながらもなかなか手をつけられていないんですが、それだけでなく色々と興味を持ち、手を出してみることの大事さが伝わる記事があったので紹介します。30代で決算書が読めるようにならないとヤバイ理由 | 30代…

現在の医療制度はどう変わっていくか

こんにちは、心リハ太郎です。日経ビジネスオンラインに、医療費の抑制方法や医療制度について考えさせられる記事がありましたので紹介します。高齢者優遇と医療費拡大、悪いのは誰だ?:日経ビジネスオンライン詳細はぜひリンク先を読んでいただくとして、…

認知症が激増する時代にどう立ち向かうか

こんにちは、心リハ太郎です。今後の日本において認知症患者さんへの対応は急務というか、既に遅きに失しているような気もしますが、心臓リハビリテーションにおいて、認知症への対応は滅茶苦茶に重要です。 何故なら認知症の方は疾病管理など到底できず、再…

極論を知りあらゆる可能性を模索する重要性

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに面白い記事がありましたので紹介します。 脳の老化も予防、極論を知る意味とは?:日経ビジネスオンライン 筆者の和田さんは、極論を考慮に入れることで、自分の考え方の幅を拡げ、様々な可能性を受け…

『不安な個人、立ちすくむ国家』についての所感

こんにちは、心リハ太郎です。 経済産業省の若手官僚が現在の日本社会における課題を指摘した全65ページのスライドが公開されて反響を呼んでいるようです。 http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf およそお役所らしくない、挑…

左室収縮能(EF)のわかりやすい(かもしれない)解説

こんにちは、心リハ太郎です。 以前はEFがよければ心臓は問題ないねみたいな考えの人が多かったですが、HFpEF(ヘフペフ)という心不全の概念の出現でそれが少しずつ変わりつつあります。 EFは心筋の動きの元気さ(収縮能)を見る指標であって、心機能をこれ…

映画『メッセージ』にみるコミュニケーションの本質

こんにちは、心リハ太郎です。 皆さんは映画『メッセージ』を、もうご覧になりましたか? 私も先日映画館で観てきたんですが、SFとしてもヒューマンドラマとしても大変傑作で、全編緊迫感にあふれ、それでいて人間とは何かと考えさせられるような、自分の子…

心不全における皮膚の乾燥は予後を悪化させるかもしれない

心リハ太郎です。 近年皮膚のバリア機能が注目されています。 特に、皮膚のバリア機能の維持には乾燥の予防と炎症の予防が重要であることが皮膚科領域では常識になりつつあります。 さて、心不全患者さんにおいて、皮膚の乾燥は非常によく見られる臨床所見で…

感度と特異度についての理解を深めよう

こんにちは、心リハ太郎です。 感度、特異度という言葉はよく聞きますが、それが何を意味するのかをしっかり理解できていない場合も多いのではないでしょうか? というか、心リハ太郎自体が感度、特異度を先日までなんとなくしか理解していませんでした。 す…

行動変容のステージモデル番外編(逆戻り編)

こんにちは、心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに、依存症治療に関する面白い記事が連載されています。 その中で、行動変容のステージモデルにおける最も重要な要素の一つである逆戻りを考えるにあたり、ものすごく参考になる箇所がありましたので引…

研究発表について(方法編その1)

前回からの続き 研究発表について(その3) - 心臓リハビリテーションのまにまに 前回は研究背景と研究目的についての話でした。 今回は【方法】(Method)についての導入編です。 研究方法は他の人がそのまま真似できるように書こう 【方法】の記述で一番…

行動変容のステージモデル(関心期 解決編)

前回からの続き 行動変容のステージモデル(導入編) - 心臓リハビリテーションのまにまに行動変容のステージモデル(無関心期編) - 心臓リハビリテーションのまにまに 行動変容のステージモデル(関心期 問題編) - 心臓リハビリテーションのまにまに 今回…

意思決定のバランス理論

こんにちは、心リハ太郎です。 何かを決断する際、心理的に拮抗する要素を考えるための理論モデルが意思決定のバランス理論です。 意思決定のバランス理論とは、何かの行動をすることによる恩恵と負担(または利益と損失)のバランスにより、人間の意思決定…

心臓や血管の病気になりやすい人の特徴と対処法

心リハ太郎です。 NIKKEI STYLEに心リハ患者さんの性格やその自己対処法のヒントになりそうな記事が載っていたので紹介します。 ストレスが一瞬で消える 感情を切り替えるテクニック|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE この記事の著者の岩田ヘレンさんは、例えば以…

行動変容のステージモデル(関心期 問題編)

前回からの続き 行動変容のステージモデル(導入編) - 心臓リハビリテーションのまにまに 行動変容のステージモデル(無関心期編) - 心臓リハビリテーションのまにまに 前回は無関心期の患者さんの特徴と関わり方についての話でした。 今回は関心期の患者…

あなたはコーヒーにフレッシュ入れる派?

こんにちは、心リハ太郎です。 突然ですが質問です。 あなたはコーヒーにフレッシュを入れますか? それともミルクを入れますか? どっちも同じじゃないの?と思ったそこのアナタ。 フレッシュとミルクは同じようでいて全くの別物ですよ? フレッシュの成分…

EZRの使い方についてのおすすめ書籍5選

心リハ太郎です。 こちらの記事でEZRをおすすめしましたが、基本的な使い方のコツがわかるまでは苦戦する人も多いのではないでしょうか。 EZRは素晴らしい統計ソフト - 心臓リハビリテーションのまにまにSPSSやSASなどの統計ソフトをある程度使ってきた人は…

医療界にディープラーニングの波が到来

日経ビジネスオンラインでAIに関する興味深い記事があったので紹介します。 ついにディープラーニングの手法を診断に取り入れようとする病院が出てきました。 AIブームは「1本のメール」で始まった:日経ビジネスオンライン 「数年前には考えられないような…

行動変容のステージモデル(無関心期編)

前回からの続き 行動変容のステージモデル(導入編) - 心臓リハビリテーションのまにまに前回の導入編では行動変容のステージモデルについて、5つのステージからできていること、患者さんの心理的変化を捉えられることが特徴であることをお話ししました。 …

働き続けられるカラダとアタマを育てよう

心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに面白い記事があったので紹介します。 現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ:日経ビジネスオンライン詳しくはリンク先をお読み頂けると分かりますが、簡単に言うと、 2020年には20歳以上の10人に6人が50代以…

ストレスの悪影響がわかるアニメーション

心リハ太郎です。 Gigazineで面白い記事を見つけたので紹介します。ストレスは近年これまで考えられていた以上に身体に与える影響が広範で大きいと言われていますが、こういうアニメーションで観ると理解しやすいですね。 「ストレス」が身体に及ぼす悪影響…

ストレスを減らし回復を早める病院作り

こんにちは、心リハ太郎です。 Gigazineにストレスマネジメントに関する面白い記事があったので紹介します。あなたのストレスを今すぐに減らせる7つの方法 - GIGAZINE他人と触れ合う、ガムを噛む、60-80bpmの歌詞のない音楽を聴くなど、なるほどなーというも…

自分は偉いと勘違いした患者さんへの対応のヒント

こんにちは、心リハ太郎です。 ダイヤモンド・オンラインに面白い記事が載っていたので紹介します。「部下は自分を慕っている」経営者が陥りがちな勘違いの罠 | 小宮一慶の週末経営塾 | ダイヤモンド・オンライン 社長が部下に何かを命じれば、即座に動いて…

行動変容のステージモデル(導入編)

こんにちは、心リハ太郎です。あなたは、病気の再発予防のためにして欲しい行動(例えば禁煙や運動など)を患者さんがしていなかったときどう感じますか?変わってなくてがっかり? 変わってなくてイライラ? 変わってないなら仕方がないと諦めますか?そも…

子どもへの社会的投資で将来を変えよう

心リハ太郎です。 日経ビジネスオンラインに興味深い記事がありましたので紹介します。小泉進次郎氏らが激論!高齢者優遇は行き過ぎだ:日経ビジネスオンライン記事のタイトルは若干挑発的ですが内容は非常に示唆に富んだものとなっています。 このインタビ…

研究発表について(その3)

前回からの続き 研究発表について(その2) - 心臓リハビリテーションのまにまに 前回は自分の研究の目的と意義をはっきりさせましょうという話でした。 研究の目的とは 研究における目的は、文字通り、抄録(abstract)、ポスター・スライドや論文の【目的…

左室拡張能(E/e')のわかりやすい(かもしれない)解説

ひと昔前は左室拡張能の指標はこれだ!というものがない時期が続いていましたが、今はE/e'という素晴らしい指標ができました。 しかし、この指標が出てきたころ、私は「なるほど、わからん」と頭の中が???状態でした。 ですので、この記事ではE/e'を含め、左…

減量を成功させてその後の体重を維持するコツ

心リハ太郎です。 皆さんダイエットしてますか? もしくは患者さんに減量指導してますか? 食べると痩せるとかいう食品ありますけどあれ基本的に嘘ですからね。騙されないように。 さて、体重を減らすのに一番大事なことってなんだと思いますか? 運動?糖質…

心負荷の高い活動を判別し過活動を避けるための考え方

こんにちは、心リハ太郎です。 心負荷の高い活動がどんな活動かということを今まで考えたことはありますか? 山登りや階段?重いものを運ぶ? 確かにその通りです。 しかし、このような代表的な活動だけでなく、それ以外の日常生活活動が心臓に負担をかけて…

リーダーのもつ2種類の力

こんにちは、心リハ太郎です。 組織においてリーダーの役割は重要です。 なぜなら能力や資質の有無に関わらず、組織内での支配力を与えられるため、その地位につくだけでも組織に多大な影響を及ぼすからです。 河合薫さんによれば人や組織に影響を及ぼす力に…

先を見つめた人の育て方と組織の作り方

こんにちは、心リハ太郎です。 人の育て方に関するいい記事があったのでご紹介します。 部下に好かれる上司が必ずしもいい上司ではない 人の上に立つ仕事では、部下に好かれよう、よく思われようとすることでその部下の将来を潰す可能性があることをしっかり…

心疾患の貧血はなぜ悪いのか

患者さんが最近元気ないなーと思ったら貧血が進んでいたってことありませんか? 貧血はよくないとみんな思っていても、なぜ悪いのか、何にどのくらいの影響が出るのかを理解している方は意外と少ないです。 貧血は血中酸素含量に影響する 人間の身体では酸素…

酸素摂取量(VO2)を理解しよう

酸素摂取量(VO2)は体力の指標とされます。 しかし、なぜVO2が体力の指標なのか、心臓とどう関係するかをちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。 VO2を理解することは心疾患の本質を理解し、心疾患理学療法を行う上での最重要事項です。…

超高齢化時代の退職への備え(iDeCo編)

こんにちは、心リハ太郎です。 皆さんはiDeco(個人型確定拠出年金)入りましたか? このiDeCoの対象者が2017年から拡大され、公務員なども加入可能となりました。 2030年には高齢者1人を労働者1.8人が、2050年には高齢者1人を労働者1.3人が支える時代が来る…

独身の罹患リスクとその特徴を考える

ここ数年、40代から60代前半の独身男性の心筋梗塞及び高血圧性心不全の発症者が増えてきたように思います。 独身はそれだけでリスクである 下記の記事では年齢層に関わらず独身でいることは生活習慣病やそれに関連する重篤な疾患の罹患、死亡のリスクが高い…

超高齢化時代の退職への備え(身体編)

心リハ太郎です。 このブログを読むような方々は普段高齢者の方と接することが多いと思いますが、目の前にいる患者さんをみながら自分の老後と重ね合わせたことがありますか? 今後の日本の人口構成は未曾有の変化を迎えます。1950年には退職者1人あたり10.0…

出産後に仕事を辞めないほうがいいかもしれない

女性が妊娠出産を機に仕事をやめると2億円以上の生涯賃金を失うそうです。 出産で仕事をやめると2億5000万円を失う | 花輪陽子の「赤ちゃんと私のハッピーマネー日記」 | 日経DUAL 出産で仕事をやめると、2億5000万円もの生涯賃金を失うことをご存じでしょ…

心拍数が上がっているときは

なんかいつもより患者さんの心拍数が高いなーって時がありますよね。 これをどう思いますか? 心拍数は自律神経のバランスを反映する 心拍数は交感神経によって速くなり、副交感神経によって遅くなるよう調節されています。 交感神経はエサ取り神経と言われ…

医療においては人工知能の成長コストは大きな問題にならない

人工知能(AI)が未知の環境であっても対処できるようになるためにはかなりのコストがかかるようです。 ポナンザの「守破離」|人工知能はどのようにして「名人」を超えるのか?|山本一成|cakes(ケイクス) ポナンザの場合は、合計で300コアになるマシン…

研究発表について(その2)

前回からの続き 研究発表について(その1) - 心臓リハビリテーションのまにまに 学会などの研究発表で一番大事なこととは何かについて、以前こんなことを書きました。 【関連記事】学会発表で大事なこと - 心臓リハビリテーションのまにまに 研究発表とは…

研究発表について(その1)

学会で発表をすることになって多くの人が最初に当たる壁は統計がわからないとかそういうことだと思います。 t検定とはなんぞや、とか、有意差ってなんじゃらほいとかいう感じです。 もう少し詳しい人でもどんな検定手法を使えばいいのとかいう感じなんじゃな…