心リハ太郎です。
こちらの記事でEZRをおすすめしましたが、基本的な使い方のコツがわかるまでは苦戦する人も多いのではないでしょうか。
EZRの導入時には書籍が手元にあるとよい
SPSSやSASなどの統計ソフトをある程度使ってきた人は、しばらく使うとなんとなく使えるようになりますが、正直なところ、統計処理するのは初めてです、って人の場合は苦戦どころか全くわけわからず跳ね返されると思います。
こちらのブログさんでは見事に跳ね返されてますが、普通はこうなります。
少しもEasyでないEZR:龍渓論壇:So-netブログ
私はSPSSを7年ほど使ってましたのでなんとなくわかりましたが、結果の出かたもなかなか読みづらいところがあって、やはり本がないと厳しかったのではじめに本を2冊買いました。
おそらくEZRの使い方をググってもあまりよい情報は出てこないでしょう。
なぜなら作者が出している本を読めば大体の解決策が一発でわかるからです。
わからないとすると統計手法に関する知識がないからですが、その辺についても本では解説されてますので、結局本を読んだ方が理解が早いです。
SPSSなどが10万円以上することを考えれば、EZRは無料で使えるわけですから、全くの初心者であれば、本を一冊買うくらいの投資はしてみてもよいのではないでしょうか。
EZRの作者である神田先生の本を買っておけば基本的には間違い無いですし、開発費の足しにもなると思います(関係者じゃないのでわかんないですけど)。
EZRのオススメ書籍5選
今発売されているものの中でオススメの5冊を紹介していきます。
EZRでやさしく学ぶ統計学~EBMの実践から臨床研究まで~2版
EZRでやさしく学ぶ統計学~EBMの実践から臨床研究まで~ 2版はインストール用のCDも付いてますし、EZRの使い方が網羅されてますので、導入から応用までずっと使える一冊です。
私も使ったことのない統計手法を利用するときはこの本にいつもお世話になっております。
まずはこの一冊を買っておけば間違いないので、迷ったらこれを買いましょう。
初心者でもすぐにできるフリー統計ソフトEZR(Easy R)で誰でも簡単統計解析
あんまり難しい統計手法は使わないからなるべくわかりやすい方がいいって方はこちらがよいです。EZRの作者の神田先生が書いている、初心者向けバージョンですね。t検定とかウィルコクソンとか相関係数とか、初歩的な検定を使うだけだから、今すぐになんとかEZRを使いたい場合はこの本がファーストチョイスになります。
ただし、少し複雑な検定を行うようになると全く歯が立たなくなりますので、研究を今後も進めていきたい人にとっては、長期的にみるなら上で紹介した『EZRでやさしく学ぶ統計学?EBMの実践から臨床研究まで? 2版』の方がおすすめです。
みんなの医療統計 12日間で基礎理論とEZRを完全マスター!
わかりやすさを重視し、かつ多変量解析は使わないって方はこちらの新谷先生の本をどうぞ。
EZRの使い方と統計解析の基礎について解析されています。文体も神田先生の本に比べるとかなり柔らかめで読みやすい上に、解説としてはかなり詳しいので使いでがあります。
またサンプルデータをダウンロードして実際に統計処理の練習をすることができますので、実戦的な内容となっています。
みんなの医療統計 多変量解析編 10日間で基礎理論とEZRを完全マスター!
多変量解析解析の方法をわかりやすく知りたい、って方は新谷先生のもう一冊の方を。EZRと多変量解析についての説明が載っており、基本はわかるっている方向けですね。
傾向スコア(プロペンシティ・スコア)などの新しめの解析手法などについても解説があるので、中規模から大規模のデータを扱う人は必見と思います。
最後に
基本的にはEZRでやさしく学ぶ統計学?EBMの実践から臨床研究まで? 2版を第一選択として考え、わかりやすいほうがいい場合はみんなの医療統計 12日間で基礎理論とEZRを完全マスター! (KS医学・薬学専門書)やみんなの医療統計 多変量解析編 10日間で基礎理論とEZRを完全マスター! (KS医学・薬学専門書)を選ぶとよいと思います。
EZRは少し癖がありますが、使いこなすことができるようになると、有料のパッケージソフトに全く引けを取らない素晴らしいフリーソフトです。
書籍で使い方や統計手法の勉強をして、EZRを自由自在に使いこなせるようになりましょう!
ではでは。