日経ビジネスオンラインでAIに関する興味深い記事があったので紹介します。
ついにディープラーニングの手法を診断に取り入れようとする病院が出てきました。
AIブームは「1本のメール」で始まった:日経ビジネスオンライン
「数年前には考えられないような価格で手に入るようになったからだよ」
米マサチューセッツ州ボストン。「世界最高レベルの病院」とも言われるマサチューセッツ総合病院で、最先端のAI(人工知能)医療が進んでいる。大量の画像をAIに学習させて、肺がんの早期発見や子供の骨年齢の分析をAIが担当する実験が、既に実証段階に入っている。
この背景にはGPUという画像処理に特化された半導体の技術進化があり、自動運転などの分野でGoogleやアウディ、トヨタなどの大手企業がこぞって採用していますが、その波がついに医療、研究の分野にも波及してきたわけです。
実際のところは大量のサンプル画像を必要とするため、全ての分野にはまだ応用ができないでしょうが、多施設の医療機関が参加するプロジェクトなどが始まれば、一気に花開くものと思われます。
これまでのディープラーニングの進歩を考えるとあと3-5年程度で実用化されてもおかしくないのではないでしょうか。
【参考記事】
ソフトバンクはAI事業への進出を以前から喧伝していますが、ついにGPUの覇者エヌビディアの買収に乗り出すかもしれないようですね。
ソフトバンク孫社長が次に狙う大型投資「AI半導体の覇者」 | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン
個人的には、人間の認知能力には時間的、物理的限界があるため、画像診断を含む診断行為は高性能のコンピュータが行う方が高速かつ正確であり、最終的には人間全体の幸せに貢献できるだろうという立場ですので、早期に実用化されることを願っています。