心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションについて考えたり思ったりしていることをつらつらと書いています。

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働き続けられるカラダとアタマを育てよう

心リハ太郎です。
日経ビジネスオンラインに面白い記事があったので紹介します。
現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ:日経ビジネスオンライン

詳しくはリンク先をお読み頂けると分かりますが、簡単に言うと、

  • 2020年には20歳以上の10人に6人が50代以上となり、50代以上を企業や組織の中でどう活用するかを考えなくてはならない時代になってきた
  • 現在の高齢者は以前よりも肉体年齢が10歳程度若く、また経験知や判断力などの結晶性知能も80歳くらいまでは20歳と同程度に保たれることが分かっている

ということだそうです。

つまり、我々は以前の高齢者に比べ、肉体的にも精神的にもハイスペックな状態を作り、それを維持する必要があるということです。

一部抜粋します。

 結晶性知能を高める方法として、近年、急速に注目されているのが「認知の予備力(Cognitive Reserve)」である。

 これは本を読んだり映画を見たりするなどして言語能力を高め、学校の勉強をし、仕事に主体的に取り組み、仕事以外の活動に積極的に参加することで、平たくいえば、よく学び、よく遊び、よく働くこと。仕事だけじゃダメ、勉強だけでもダメ。体と頭を使い、いろいろな人と交流することが「認知の予備力」につながっていく。

 認知の予備力は、私の専門である健康社会学や組織心理学の「暗黙知(tacit knowledge)」と極めて近く、「難しい相手との交渉」や「部下の心を掴む」など、特定の目標を達成するための手続き的な知識で、単なる仕事に関する知識や一般知識ではない。

 で、こういった経験を繰り返し、「大きな顧客をゲットできたぞ!」「○●君(部下)もずいぶんと成長したな」といった成功体験や、上手くいかなくとも「なるほど。そういうことだったのか!」と失敗から学ぶ体験で、暗黙知は飛躍的に伸びる。

 つまり、何だか古くさくて、説教くさいけど「若い時の苦労は買ってでもしろ」ってことが科学的に実証されているのだ。

対応の難しい患者さんや上司・同僚とのやりとりも無駄にはならないということですね。
あとはどんな経験や思考も糧になるということかな。
肉体的な機能維持についてはこちらでも書いています。

人間のたくましさや困難を乗り越える力はSOCというそうです。知らんかった。勉強になります。

 人間が持つたくましさ、困難を乗り越える内的な力である「SOC(Sense of Coherence)」も、年齢と共に高まることが、国内外の実証研究の積み重ねによって確認されている。
 ピークは70代前半。先の結晶性知能と同じだ。
 で、高齢者のSOCは、「主観的健康、人格的成長(詳細は森下仁丹コラム)、経済的豊かさ、周囲の人たちとの良好な人間関係」が高さと関連があり、「経済的な不安定さ」はSOCを低下させる。
 さらに、他者に「教える」という経験が、高齢者のSOCを高めることもわかっている。
 暗黙知の高いオッさんと、記憶力の高い40歳以下の社員がタッグと組めば、互いに知能を補完しあえるし、生産性に貢献する化学変化が期待できる。

高齢者ではType Dパーソナリティが少ないという国内の調査結果もありますが、これは年齢とともにSOCが高まり、人間的成長を遂げる人が多いことを示しているのかもしれませんね。

人口構成などの社会的な環境や一人当たり賃金の低下、年金の減少などを考えれば現在の40代以下は高齢雇用が当たり前の時代になるでしょう。
その時に結晶性知能やSOC、また肉体的な虚弱を抱えていて、望む雇用をされなくてもやり直しは効きません。
我々はアタマとカラダを存分に使いながら一生懸命今を生き、その結果いい状態で高齢期を迎えられたらいいなと思いますね。

金銭的な備えとしてはiDeCoがあります。
これは是非活用しましょう。

なかなか示唆に富んだ記事でした。

ではでは。