心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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介護生活敗戦記が書籍化されました

こんにちは、心リハ太郎です。

日経ビジネスオンラインで連載中の「介護生活敗戦記」が書籍化されました。
私もこのブログで何度か取り上げていますが、認知症の家族を介護するということがどういうことなのかについて、当事者のリアルな視点からの本音が描かれた素晴らしい連載です。

身体機能障害がないと、なかなか介護保険を使いましょうという話にはならないことが多いのですが、認知症単体でもこれだけの苦労があるのだということを病院に勤務する人間が知っておくことは、家族や患者さん当人に対して早期から介護保険利用を勧められるチャンスが増えるということになります。

MMSE(mini mental state examination)などを使って、認知症か疑わしい患者さんに対して入院時に客観的に認知症の有無を判断しておくことが非常に重要になる理由の一つがここにあります。

今後の日本は稀有な高齢社会が到来し、これまで以上に認知症患者さんをどうサポートしていくかが重要になります。
その際に、医療者がこのような本を読んだことがあるかどうかは、家族の視点に立って考えられるかどうかを左右する重要なカギになると思われます。

これは本当に素晴らしい連載なのでぜひ読んでみてください。


ではでは。