心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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びじゅチューン!がすごい

こんにちは、心リハ太郎です。

最近、NHK Eテレで放映されているびじゅチューン!にどハマりしています。

びじゅチューン!は、古今東西の有名な美術作品を、井上涼さんが独自の解釈で調理し、楽曲とアニメーションを作り上げてユニークな解説付きで放映してくれる番組です。

え?この作品からそうくるの?!というこちらの想像を上回るどころか、上空に飛び出して戻って来たと思ったら、地球を突き抜けて裏側に出てしまうくらいの世界観にノックアウトされること請け合いです。

こんな有名な美術作品がとんでもないことに

びじゅチューン!では、もう誰でも知ってるような有名な美術作品から、へーこんな作品あるんだなーという作品まで様々なものが紹介されますが、例外なくぶっ飛んだ状態にメタモルフォーゼして番組に登場します。

例えば、レオナルドダヴィンチの「モナリザ」は会社を裏で操る「お局のモナリザさん」に、ムンクの「叫び」は「ムンクの叫びラーメン」に変身してしまうのです。

西洋美術だけでなく、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「見返り美人図」などの日本美術も登場しますが、こちらも例外なくとんでもない作品に仕上がっています。

見返り美人図は、「気になる男性の方に見返りすぎてドリルのように回転してしまう美人が江戸の町のお役に立っちゃうけど、恋は報われない」という、「何言ってるのかちょっとわかんないですね」状態なのに、いつの間にかその世界観に引き込まれてしまうのです。

また、絵画だけでなく彫刻や壺、羽織、建物なども題材になります。

インドのタージマハルやエジプトのツタンカーメンなど、歴史の教科書に出てきた建物や発掘物も、高校を題材にした学生の恋愛模様に早変わりしてしまいます。

美術鑑賞が苦手な井上さんだからこそ作り出せる世界観

この、美術関係者がみたら怒り出すんじゃないの?!というくらいの奇想天外っぷりなアイディアは、もともと美術鑑賞が苦手で専門的な知識もない井上さんが、どうしたらみんなに美術作品に興味を持ってもらえるかを考えて産み出されているそうです。

そのため美術作品に興味がない人でも、楽しく観ている内にいつの間にか美術作品に馴染んでいるという驚異の映像作品、それがびじゅチューン!なのです。

その証拠に、2歳にもならず、まだ言葉も覚え始めたばかりの我が娘が、先日100均で見つけたフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がプリントされたクリアファイルを見かけたときに、「これ!これ!びじゅちゅー(ん)」とおねだりをしました。すみません、買ってあげませんでした。

File:Johannes Vermeer (1632-1675) - The Girl With The Pearl Earring (1665).jpg - Wikimedia Commonsより

ちなみにこれは、びじゅチューン!では「真珠の耳飾りのくノ一」という作品になってます。

うちの娘は真珠という発音がまだできないので、「ちら、ちら」と言います。「くノ一?」と聞くと頷きます。

曲の中毒性がやばい

しかし、なによりもびじゅチューン!作品の1番のおすすめポイントは一度聴いたら決して頭を離れず、何度でも聴きたくなる曲でしょう。

気付くと一日中頭の中で流れ続けている不思議な魅力に溢れた楽曲は、やはりうちの2歳にならない娘にもダダ受けで、親子ともども毎回大喜びで観ています。

我が家は娘も親もびじゅチューン!が好きすぎて、刊行されているDVDブックを3冊とも購入していますが、娘のリクエストでほぼ一日中3枚のDVDがヘビロテで流れている状態です。

先日まで、幼児の聖域とも言える、いないいないばあ!のワンワンが娘のトップアイドルでしたが、最近はびじゅチューン!に鞍替えしてしまったらしく、いないいないばあ!の放映時間になってもびじゅチューン!を見続けることを選ぶようになりました。

そして、どのDVDブックにどの曲が収録されてるのかすら把握し、
「委員長!白いの!」(訳:「委員長はヴィーナス」が白いDVDブックに入ってるからそれをかけて下さい)
とか
「ゴーギャン!」(訳:「レーサーはゴーギャン」を聴きたいからかけて下さい)
というリクエストまでしてくるようになったのでびっくりしています。

ていうか、委員長とかゴーギャンとかいう言葉を知ってる1歳児ってどうなん・・・。

びじゅチューン!おそるべし・・・。

全て井上さん1人だけで作って歌っている

こんな2歳にもならぬ子どもを虜にした上、語彙まで増やすという恐ろしいびじゅチューン!の作者の井上涼さんは作詞作曲うたアニメーション制作まで全てを1人で手掛けておられますが、ほんとに1人で全部作ってるの?!という発想力とクオリティで、毎回新鮮な驚きと、時に笑いをもたらしてくれます。

井上涼さんが創り出す不思議でゆるくも強力な魅力をもつ作品はこちらのNHKのサイトから視聴することができますので、是非ご覧になってみてください。

ちなみに個人的には「レーサーはゴーギャン」と「噴火する背中」がお気に入りです。

NHKのサイトでは井上さんのソロバージョンしか観られませんが、放映ではソロバージョンとコーラス入りバージョンを、DVDではコーラス入りバージョンを観ることができます。

是非一度放映を観ていただくことをお勧めします。

放映日
毎週火曜 19時50分〜 Eテレ
(再放送 毎週水曜 22時45分〜)

え、私ですか?
さっき言いましたけどそんなもん3枚ともDVDブック即ポチでしたよ。
ていうか、今DVD観ながら書いてますからね、この文。

また、井上さんへのインタビュー記事をこちらで読むことができます。このインタビューを読むと井上さんの人となりがわかり、さらに作品を楽しめると思いますよ。

井上涼さんの公式サイトはこちら。

ではでは。