心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションについて考えたり思ったりしていることをつらつらと書いています。

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心臓や血管の病気になりやすい人の特徴と対処法

心リハ太郎です。

NIKKEI STYLEに心リハ患者さんの性格やその自己対処法のヒントになりそうな記事が載っていたので紹介します。

ストレスが一瞬で消える 感情を切り替えるテクニック|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE

 

この記事の著者の岩田ヘレンさんは、例えば以下のような状況でイライラしたり頭にきたりするそうです。

 例えばあるとき、コンタクトレンズの度が合わなくなってきたので、新しいコンタクトが欲しいと思い、眼鏡店やコンタクトレンズ専門店、眼科医を探し回りました。やっと検査をしてくれる眼科医を見つけて検査をし、1時間半も待たされたあげく、「ここには最適なコンタクトがないからほかのところに行ってください」といわれたのです。眼科医にたどり着くまでに1時間半もかかっていて、さらに1時間半も待たされたのにコンタクトが入手できないというのです。私は時間を無駄にされることが大嫌いなので、ものすごく頭にきました。

この出来事とそこから生じた怒りに対する自己対処法は次のようなものでした。

 その後、少し気を落ち着けようとして持っていた本を開くと「イライラしたりネガティブになっているときは、感謝すべきことは何かについて考えればよい」という言葉が目に入りました。眼科医が私の時間を無駄にしたと思ったけれど、最適ではないコンタクトを薦めようとはしない良心的な医師だったのかもしれません。それは感謝すべきことかもしれないと考えて、ネガティブな気持ちを切り替えることができました。

ネガティブ思考への自己対処法の好例です。

悪いことの中にも何かいいところがあると考えることができると、ネガティブ思考が怒りや悲嘆・絶望感といったネガティブ感情に移行する前に自分の中で対処することができるようになります。

さらに、こういう対処ができるんだという経験を積み重ねることで、ネガティブ思考を引き起こすような出来事が起こることへの不安や恐怖感を軽減し、前向きな思考法を獲得することが少しずつできるようになるのです。

 

心疾患、血管疾患に罹患する人は物事をネガティブ思考に捉えやすく、またそこから怒りや悲嘆などの状態に移行しやすいため、そのストレスによって身体的・精神的影響が生ずるということが報告されています。

従って、あなたの目の前にいる患者さんの何割かもこういったネガティブ思考、ネガティブ感情を持ちやすい方のはずです。

こういった人々は、あなたの目の前に現れた時には、何事に対してもネガティブに考えてしまう状態ですので、そこを医療者が発症や治療中などのネガティブ思考に至りやすい出来事の中にもポジティブな側面を側面を見つけ、さりげなく勇気付けをしていくことで、ネガティブな感情に至らず身体的・精神的ストレスを軽減できるきっかけになるかもしれません。

この辺りは、臨床心理士が得意とする分野ですので、あなたの組織に臨床心理士さんがいる場合は、相談したり、レクチャーを受けたりするのもよいですね。

記事の中にあるような、いいところを挙げていく、という方法は効果的ですが、人によってはこういう精神的な問題への関わりについては拒絶的な場合もあるため、自分以外の人への導入時には押し付けにならないよう注意して下さい。

ネガティブ感情は免疫系、自律神経系の機能低下を起こすことが報告されており、また患者さんが治療に非協力的になるなど行動面にも悪影響を及ぼします。

ネガティブ思考・ネガティブ感情は一般的に考えられているよりも疾患の治療をより阻害する可能性が高いため、できることだけでもよいのでアプローチするのが得策でしょう。

 

ではでは。