心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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心電図に詳しくなるオススメ書籍5選

こんにちは、心リハ太郎です。

心電図、苦手な人は多いと思います。
基本を抑えれば、なんとなく読み方は理解できるようになるんですが、その基本を抑えるのがどうしたらよいかわからんのですよね。

実際私も心電図は苦手でした。
日々の業務で心電図を読まなければいけないので、本と実臨床を行き来する間になんとなく苦手意識は取れましたが、以下で紹介する本にもっと早く出会っていたらなあとは思います。

ここでは心電図に対する苦手意識を克服するために役立つ本、もう少し専門的な本を合わせて5冊選んで紹介しています。


では早速いきましょう。

3秒で心電図を読む本

循環器専門医には足りない内容ですが、最低限否定しておいた方がよい所見などを見落とさないという意味で、逆に非循環器医やコメディカルにとってはとても役立つ本です。
さすがに3秒では読めないですが、3ステップでシンプルに心電図を判断するという実践的な内容になっています。
心電図についてディープに学習したい人は他の本をオススメしますが、まずは現場で使える知識や技術、そして最低限の自信を身に付けたいという人にオススメの一冊。

ER心電図の超速診断

アメリカのマサチューセッツ総合病院における心電図読影マニュアル。
豊富な心電図症例を生理学的な知識をもとに解説しており、難しいことを非常に分かりやすく教えてくれる名著です。
心電図についてある程度理解できている人が次のステップに進むのに最適な本で、読み終わって臨床で使って行くうちに自分のスキルアップを実感できるでしょう。
心電図に自信がない方は、まずは上の『3秒で心電図を読む本』や下の『心電図最後の教科書』あたりで感覚をつかみ、それから本書に行くとよいのではないかと思います。

心電図最後の教科書 12誘導編

心電図が苦手だなーとか難しそうだなーとか思っている人が、その固定観念を覆すためにどうしたらいいのか、という視点から書かれた一冊。
価格は高く感じるかもしれませんがこの本自体が医療者向けセミナーのようなものなので、そういったセミナーに参加する前にこの本を買って何度も読む方がコスパはいいかもしれません。
またKindleなのでいつでもどこでも読めて、職場ではスマホ、家ではタブレットみたいな、読み方もできます(Kindle自体はiPhoneでもiPadでもAndroidでも無料アプリですので、わざわざKindle本体を買う必要はないです)。
これを読めばプロフェッショナル、というほどの内容ではないですが、逆に導入としては優れているので中級レベルくらいまで引き上げてもらえればよいなら、まずこの本から始めるのはアリでしょう。
Kindleはたまに10%OFFとかやってるのでそういう時に是非どうぞ。

ちなみに不整脈編もあります。
心電図最後の教科書 不整脈編

看護の現場ですぐに役立つモニター心電図

こちらはモニター心電図でこれはいかんという波形を捉えるための本。
QRSは何mmとかの数字にこだわらず、心電図というものの大枠を理解させるように構成されているので、フィーリングで物を覚えていくタイプの人にはピッタリでしょう。
フルカラーで初学者にとって分かりやすい内容になっているのと、2000円以下というとにかく安い値段なので、勉強に自信のない看護師や学生さんなどはこの本から入って心電図とはどんなもんかということを掴み、もっと詳しく勉強したくなれば専門的な一冊を買うくらいの気持ちでよいのではないでしょうか。

ECGケースファイルー心臓病の診療センスを身につける

有名なECGブック -心電図センスを身につける- 第3版から派生した心電図を通して循環器診療を理解してもらうという趣旨の本。
不整脈などに出会った時、どう対応し、どう治療するのかを薬剤まで含めて解説されています。
私はECGブックの初版を使って臨床で出会った心電図を解釈していたのでこの本は分かりやすく読めました。
ECGブックを持っている人にはオススメの一冊です。
というかECGブックも良書で小型なので臨床で使うには重宝します。
実はECGブックを勧めるか、こちらの本を勧めるか迷いましたが、こういうスタイルの本はなかなかないのでこちらをチョイスしました。

ということで追加でECGブックもおすすめしておきます。私は職場にこの本を置いています。

皆さんも無理なく読める本を使って心電図への苦手意識を克服しましょう。

ではでは。